言葉の教室って、どんなところ?

私の娘は『言葉の教室』に通っています。
とは言っても、先日、最終日だったのですが、去年の春から始まり、1年間の間通わせていただきました。

言葉の教室とは、言葉が出なかったり、上手に話せない子どもたちのために、遊びや対話などを通じて言葉の発達を促す、国の支援で受けられる教室です。
きっかけは、年少(4歳)の時の保育園の先生との個人懇談でした。
・言っている言葉が聞き取れないことがある。 
・お友だちにも、聞き返されることも多い。

確かに、発音のはっきりしないこともありましたが、私はあまり気にしていませんでした。
と言うのも、長男の時も、聞き取りにくい言葉はあったし、小学生になる頃には、ちゃんとお話しできていたと言う前例があったから。

そんな事もあり、一年間様子を見てみて、何かあれば5歳児健診で相談することにしました。
一年後、保育園の様子を先生に伺い、やはり、聞き取りにくい言葉があること、お友だちとの会話も、聞き直されたりコミュニケーションが取りにくい事がたまにあることを指摘されました。
確かに、兄妹間でも娘の言葉の揚げ足を取るような発言が多々あり、5歳児健診を受けることにしました。
健診に行き相談したところ、不安があるなら専門の方に相談した方がいいと言われ、『ちえりあ』にある教育相談室へ電話をしてみることに…
電話をすると、「豊平区は『かっこう幼稚園』で教育相談ができます」との事だったので、保険センターから紹介状を書いて郵送してもらい、かっこう幼稚園へ電話をして予約。
面談をして、必要ありと認められると、必要な度合いで、月に1・2回通うことができるようになります。
未就学児だけでなく、小学生も通うことができるので、豊平区内だけではなく、近隣の区からもたくさんの子どもたちが通ってきているので、あまり頻繁に行くことはできません。
さて、実際に何をしているのか?
これは、娘の場合ですので、ほんの一例とはなりますが、ご紹介させていただきます。
南月寒小学校の中に、ことばと学びの教室という、専用の教室が用意されています。
教室は、重たい扉で防音されていて、どんなことをしているのかは、プライバシー保護のため漏れることはありません。
基本的には、遊びの中で、言語を引き出す事が中心となりますが、口を動かすために必要なお口の体操や、苦手な部分の発音の練習も組み込まれています。
練習した内容はすべて録音されており、どんなことをやったのか、どのくらい発音できるようになったのかなど、確認や研究のために使われるようです。(事前に聞かれるので、嫌であれば拒否をすることもできます)

教室の中には、いろいろなおもちゃが用意されており、先生や付き添いの保護者も交えて遊ぶこともあります。
その中でも、無言で遊びに集中するのではなく、数を数えさせたり、言葉を発声させるように促しながら遊ぶことで、日常生活により近い環境でちゃんと発音できているのかを確認しているようでした。
身体を動かすことも、発声には欠かせない要素だと言うことで、体育館とは別に『プレイルーム』という教室も用意されています。
これらの教室は、ことばと学びの教室に通っている子どもしか入ることのできない、秘密の教室なので、一般の小学生は入ることができません。
『プレイルーム』には、トランポリンやボールプール、跳び箱や平均台、一輪車や三輪車など、たくさんのものが用意されています。

言葉の教室に通うようになって、発声のコツを覚えることで、言えなかった言葉も意識して発音するようになり、今では、子どもたちとのコミュニケーションも先生との会話も、不自由することはなくなっているようです。
まだ、言いにくそうな言葉もありますが、口や舌の動かし方を学べたことは、いい経験だったと思います。

娘も、4月には小学一年生♪
お友だちとのコミュニケーションは、やはり『言葉』
言葉が上手く出ない、話せない原因は、1つではありません。耳の聴こえだったり、舌の動かし方だったり、運動能力の可能性もあると言います。
気にする必要はないのかもしれませんが、気にしてストレスになるよりも、専門家に一度相談してみるのも1つの手だと思いますよ。

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